遠く、儚く。


一方成瀬の方はというと、全治3ヶ月というそこそこの重傷を負い、不自由な右足を引きずりながら日常を送っていた。

自転車で転けたということだけでも恥ずかしいのに、不覚にも隣人に目撃されてしまい手を借りることになってしまった。あまりの寒さゆえに早く帰ろうと自転車を降りなかった自分の選択を酷く後悔していた。