公園は駅から一本道のところにあった。
眼鏡屋、判子屋、食べ物屋、小さなブティック、ファーストフードショップに骨董屋。
駅前は雑然とした独特のバランスを保っている。
美風は最初もっと道が複雑かと思って、通りすがりの人に行き方を尋ねた。
「なんだ。一本道なんだって。公園まで。この大通りの先にあるわけか。」
「道の両側にも銀杏が植わってるね。」
「銀杏って結構大きい木ですね。秋。ほら、月があんな遠い。」
恋達はキョロキョロしながら通りを歩いた。
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