Powdery Snow


「…んだけど、ムカつくんだけど…。弘人が好き」

「あっそ…」

「何それ…。好きになっちゃ駄目なの?」


潤んだ瞳と擦れた声を吹き飛ばすかの様に弘人はフッと笑った。


「いいんじゃね?俺も亜希が好きだし」


そう言って唇が重なり合った瞬間、本当に弘人が愛おしいと思った。

そっと唇が離れてすぐ、温かい弘人の温もりがあたしを包み込んだ。

ふと窓ガラスに目を向けると、


出会った日と同じ様に空からは真っ白な粉雪が舞い降りていた。


このまだまだ淡い恋心を粉雪と一緒に身も心も温めたい。



  ~Powdery Snow~

 
  【END】


―2009・1・8―