咄嗟に手を唇にもっていき弘人に目を向けて見開いた。 「な、何してんの?」 「キス」 唇に手を当てたまま小さく呟くあたしに弘人は、そう言って微笑んだ。 「キ…キスって、」 「煩いから塞いでやった」 「は?」 「だから、うるせぇんだよ。年下年下って…。いちいち年下つけてんじゃねぇよ」 “で、続きは?” そう付け加えて弘人は唇の端を上げて微笑んだ。 弘人の瞳と重なり合った瞬間、こみ上げてきた想いと涙が溢れ出していた。