身体が温まって、絵梨佳の側まで行き、近くにあった椅子を引っ張り、腰を下ろす。


机の上に置かれているチョコの箱に"季節限定”と書かれた文字に引かれ手を伸ばす。


そして箱の中から一個摘んだ時…



ガラッ−…


っと、勢い良く開いた扉に肩が上がり、思わず摘んでいたチョコがポトッと下に落ちた。


後ろの扉に目を向けると、あたしに目を向けながら堂々とズカズカと足を踏み入れて、こっちに向かってくる弘人に目を見開く。


クラス違うのに…
ってか学年違うのに。

このズカズカ入ってくる男に唖然としてしまい、隣にいる絵梨佳さえも口をポカーンと開けて男を見る。