Powdery Snow


その掻き集められたポテチを無闇に口の中へと突っ込んでいく。


「えっ…亜希、急にどうしたの?」 

「別に…」


素っ気なく返してポテチを口に入れるあたしに「やっぱ熱あんじゃね?」と淳が覗き込む。


「でも馬鹿は風邪ひかないって言うじゃん」


ケラケラ笑って言う絵梨佳に眉を寄せ、カラカラになった喉をミルクティーで潤した。


テーブルに缶を置いた瞬間、あたしの身体に振動が伝わり身体がビクッと上がる。 


苛立ったままブレザーのポケットに手を突っ込み携帯を取り出し、何気なくパカッと2ッ折りの携帯を開く。 


受信されたメールを開けて、思わずあたしの目が見開いた。


くっきり表示されている“弘人”と言う文字を見てすぐ弘人に目を向けた。