目の前に置かれたミルクティーを手に取り口に含む。
両手でほのかに温かい缶を握り締め、目線をふと移動させるとバッチリ弘人と目が合った。
「…あっ、」
呆然として見つめる先の横には甲高い声を出す女。
って言うか、女いんのにあたしに電話しないでよ!!
一向に目線を逸らせようとしない弘人から、あたしはおもいっきり眉を寄せてプイッとそっぽを向く。
怒り込んだまま目の前にあるコンソメポテチの袋を開けると、勢いの余り中身のポテチが飛び散った。
「うわっ!お前、何やってんだよ」
「ちょっと、亜希ーッ」
淳と絵梨佳が叫んだ後「すげぇ飛んでるし」と俊介は呟き、散らばったポテチを掻き集める。



