ここ数日間、寒さの所為で朝の目覚めが昼前になり、最近は学校に来たら食堂でご飯を食べるだけって感じだった。


だけど、そんな食堂も今日は無性に苛立った。




「ねぇ、亜希聞いてる?」 


隣に座る絵梨佳が、うす塩のポテチを頬張りながら、あたしの肩をポンポンと叩いた。


「あー…、うん」

「ねぇ、あーき?」


耳元で叫ぶ絵梨佳の声の後「風邪でもひいてんじゃね?」と淳の声が飛び込んできた。


ふと目線を前に向けると淳と俊介が腰を下ろしていた。 


「これ、もーらい」


そう言って俊介はポテチを口の中に入れる。


「あっ、これもあるよ」


そう言って絵梨佳は紙袋の中から次々とお菓子を出してきた。