その声は自分でも驚くぐらいにデカク廊下に響き渡る。
一斉にあたしへと目を向けてくる周りの視線にため息をつき、あたしは背を向ける。
淳と言うのは幼なじみ。
小さい時からもちろん一緒で、学校の行き帰りだってよくする。
好きなの?って聞かれるけど、まったくありえない。
恋愛感情なんて昔っからまったくないし、ただの幼なじみにしか思わない。
淳とはクラスが違うけれど昼休みとか会えば話す程度。
そんな絵梨佳は淳にゾッコンLOVE。
だから何か話題があると絵梨佳は淳の所に駆けつけて行く。
ってか、人のネタで話してんじゃないよ。



