突然、馬鹿扱いしてきたこの男はあたしの手に持っているマフラーを奪い取り、もう一度あたしの首に巻き付けた。 



「いらないって」

「じゃあ捨てろよ」

「は?」

「だからいらなかったら捨てろって言ってんの」



はぁ?捨てれるわけないじゃん。何なのこの男は…

突然現れてチョコ食べて馬鹿扱いして…


ってか、もっともあたしが苦手とする男。



「あんた性格悪すぎ」


小さく呟いて男を見上げると平然とした顔で唇を動かした。


「お前に言われたくねぇよ」 


そう吐き捨てた男はコンビニの中に足を踏み入れた。 


…ムカツク。