winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

仕事が終わり、帰ろうとすると、見たことのない一台の黒い高級車が止まっていた



誰の車だろう…?



私が不思議に思って通り過ぎようとすると…



「愛奈…」



車の中から聞き慣れたラブリーボイスに呼び止められた



私は振り返る…



声の主はやっぱり拓だった…



「愛奈。乗って」



そう不意に言われて私は一瞬戸惑う



「拓、私…」



そう言って断ろうとした時



お疲れー



後ろから仕事を上がったばかりの職員の人たちが数人出てきた



「早く…」



そう言われて私は仕方なく拓の運転する車に乗ることになった…