君と青空


でも、そんなの私の勝手に抱いた希望でしかなかった。


5月下旬。

その頃の私はこう言い表すのが正しいだろう。
「イキリ」。
勝手に抱いた希望から、私は調子に乗っていた。
だから、それまで陽キャ女子と仲良かったのに離れて行ったり、先生たちもちょっと呆れていたり、陽キャ男子も離れて行っていた。
でも、私は周りを見えていなかった。

家庭科の時間の時、いじめが起きるようになった1番最初のきっかけと言ってもいい出来事が起こる。
勇気さん達出身でもある桜咲小のボス的存在で、問題児の佐倉美来(さくらみくる)さんと、その取り巻きである麗さんと玲里さんが私のところにやって来た。
「ねえ、日夏ちゃんって勇気のこと好き?」
確かに勇気さんは優しいし面白い。あとイケメンだ。
3人組クスクス笑っていた。
この時の私は「『好き』って言ったら盛り上がるかも」、「実際に勇気さんのこと好きなのかも」、「付き合えるかもしれない」と思い込み、
「うん。」
と言ってしまった。
今更それがノリだったなんて言うのは言い訳に過ぎないかもしれないが、ノリでもあった。