君と青空




令和6年度、2024年4月8日。


君、二見先生に初めて会った日。


桜咲中学校は私のいた原野小学校とは比べ物にならないほど、桜が咲き誇っていた。
桜の花びらが一枚風に吹かれ、クラス発表の紙を貼り付けている二見先生の顔をかすった。



第一印象は「ちょっとこの人苦手かも」というマイナスな印象だった。

1年3組の教室に入った途端、女子2人と喋っている、見た目からして陽キャっぽい二見先生を目撃したからだ。
どうやらその女子たち、上水流麗(かみずるうらら)さんと、山内玲里(やまうちれいり)さんのお兄ちゃんの担任をしていたらしい。
麗さんは華奢で肌は暗めなものの、可愛らしくいかにもモテそうな女子だった。
玲里さんはもともと同じ小学校だったから知っていたが、玲里さんも陽キャで可愛らしい子である。

「きっと『可愛い』ってだけで生徒を贔屓するタイプの先生だ」、あの時の私は根拠もなくそう判断したのだ。