もし、それが本当なら……蓮さんは、男装をしている私に惹かれているということになる。
それって、つまり……同性愛(ホモ)?
それとも最近流行りの、BL的な展開ということなんだろうか。
………いやいやいや、そんなの冗談じゃない。
あまりに任務が迷走しすぎている。
(蓮さん、お願いだからあなたからも全力で否定してください──!)
まさに藁にもすがる思いで、必死の懇願を込めた視線を本人へと向けた。
────けれど、救いを求めたはずの当の本人はといえば。
「っ……///」
私と目が合った瞬間、さらに顔を真っ赤にして、バッと音が出そうな勢いでそっぽを向いてしまった。
……えっ、嘘でしょ、否定は?
「そんなわけあるか!」っていう、いつもの地響きみたいな怒号はどこへ行ったんですか。
「おやおやおやおや?これは恋の予感………」
完全に面白がっている裕太が、これみよがしにニヤニヤしながら蓮さんの肩を突っつく。
「っ、だからそんなわけねーって言いたいところだけど、お前ら静かにしろ……っ!」
消え入るような声で抗議する蓮さんの姿に、私は天を仰ぎたくなった。
……裕太さん。
お願いですから、これ以上薪をくべて事を大きくしないでください。
周囲からの生温かい視線が突き刺さって痛いし、なによりこれ以上男としての(本当は女だけど)プライドが持ちそうにない……。



