部屋の中に沈黙がはしる。


すると…


由衣が口を開いた。


『…やめて』


え?


『もう、だいじょうぶだから。…そんなに警戒しなくても、大晴たちならだいじょうぶだよ』


『は!?』


正直おどろいた。


由衣が、


あの事件以来、俺たち以外に心を開いたことに。


それは…


素直にうれしい。


けど…、


だけど…


由衣を月華にとられたみたいで


俺のテリトリーが崩されたみたいで








  






ムカツク