それでも俺たち月華以外のやつらで勝手に話が進んでいく。


『まあ、お前たちがいたことに感謝はするがそれとこれとは話が別だ。』


『…』


『由衣とこれ以上離れるんなんて無理』


『はあ…そのために”あの約束”をしたんだろ?それを守れなくてどうする…』


『無理なものは無理』


『これ以上紘と由衣を離しておいたら紘がまた暴走しそうだったからね~』


『そうだ。それを後始末するのは結局俺たちなんだからな…』


『おい紘、暴走するのはお前の勝手だが他のやつらに迷惑はかけるな』


『さあ?でも、光輝が”あの約束”守ってくれないんだったら俺は由衣をつれて消えるよ?』


そう言った紘の目が一気にするどく、真っ黒な闇みたいになった。


見ているこっちが吸い込まれそうなほどに…


『僕たちも、いざとなったら紘たちの方についていくから』


『俺も』


『俺たちは五人で一つだから』


ドクッ


『お前らはそういうやつだったな…』


『『『『いまさら?』』』』


紘と凪と朔と由良の声が重なる。