闇色の姫

「由衣、だいじょうぶだった…?」


『俺たちのことにまきこんでごめんな…」


『由衣が無事でよかった!!』


『由衣に会えて安心した…』


俺たち四人がそれぞれ違う言葉を同時に喋り出す。


でも、そんなの気にしない。


とにかく由衣が元気そうで安心した。


『みんなも、だいじょうぶだった…?』


『おう!!』


「と、言っても俺たちは気絶してたらしい…それを凪たちが助けてくれたみたいで…」


『よかった…』


由衣はやさしいな…


俺たちの事も心配してくれるなんて…


ガチャ


玄関のドアが開く音がした。


今度は誰…?


入ってきたのは…