闇色の姫

「俺たちは、…」


"月華です"とは言えない…


こいつらもヤバいやつかもしれないし…


『…』


聞いておいて興味なさそうにあくびをする男。


どうしよう…


この中に入れてもらえなかったら…


『そんなにいじめないであげてよ〜』


助け舟を出してくれたのはまさかの凪。


『別にいじめてないし。…入りたいなら入れば?』


よかった…


聞きたいことはいっぱいあるけど…


とりあえず中に入れてくれたイケメンさんの後ろをだまって進む。


向かった先は、奥にあったリビング。


全員がリビングに入ってソファに座ったのを見た凪が口を開く。