君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~


「────だからさ、由良」


不意に、陽人の声がいつになく真剣な響きを帯びた。



「アイツを……蓮を、光に導いてやってよ」

「光、に…………?」

「李兎から多少の事情は聞いたんだろうけど、アイツは、桃華への罪悪感で本当の自分を押し殺してるから────」


「お前が……蓮の笑顔を取り戻せ」

「非常に残念ですが、どうやら私たちではダメだったようなので…………」

「「「由良、君(貴方)にしか任せられない(ません)」」」



──────。


突きつけられた信頼。託された願い。
そのどれもが、私にとっては猛毒のように熱く、鋭く突き刺さる。


嗚呼………


(レンさん、私は………あなたがうらやましい。)


悩みなんてひとつもないように、毎日がキラキラしていて………

仲間にも、……好きな人にも恵まれ、これほどまでに深く慕われていて。
それはまるで、光り輝く異国の王子様のよう───




そんな貴方を見るたびに、私は────