〈由衣SIDE〉


倉庫を出たとたん…


あ、


周りを何者かに囲まれた。


それも、100人ほど…


この程度なら月華だけでなんとかできるかもしれないけど…










私たちの読み通り、30分が経ったころ。


急に大きな気配が現れた。


これは…


きっと、鳳凰の総長。


さすがに月華だけじゃ藜は倒せないよね…


加勢しようと、倉庫の扉にふれたとたん


「っ」


藜とは比べものにならないくらいの大きな気配を感じた。


しかも、4人…


いくら私でもこの強さの人間四人は相手にできない…


でも、


月華は守らないと…


勇気を出して外に出て、徐々に近づいてくる大きな気配から月華を守るようにみんなの前に立つ。


一人くらいならなんとかできるかもしれない…


あわよくば二人くらい…


そう自分をはげまして、勇気をふりしぼった私の前に現れたのは…