足音が聞こえた方を振り返ると、そこにいたのは黒いパーカーのフードをかぶったあやしげな男。


ただそこにいるだけなのにすごく存在感があって、俺たちは金縛りにあったように動けなくなってしまった。


彼が口をひらく。


『お前らが月華だな?俺は藜。俺たちは"鳳凰"は今からお前たちを潰す!!』


鳳凰…


聞いたことがある。


たしか、世界No.2の暴走族だって…


なんでそんなやつらが…


そんなの、絶対にこっちが負けるに決まってる。


ああ、もうダメだな


俺の人生はこれで終わるんだ、


俺、もうすぐ死ぬんだ…


そんなことをぼーっとした頭で考えていると…