君は、狂愛の檻の中


「………わかりました。みなさんが、本当にそれでいいなら。」


「………本当か?」


「何度も言いますけど、僕ほんとケンカできないので、足手まといになっちゃうかもですけど……」


「ああ、お前が仲間になってくれるなら、それでいい。……………元はと言えば、俺たちが原因だしな」


「…………じゃあ」


「決まりだなっ!!!!」









「今更だけどさー、由良って何年?」


………ほんとに、今更。


「二年、です」


「じゃあタメじゃん。敬語じゃなくていーよ」


「え、でも………」


「僕たちも"由良"って呼ぶし、由良も僕たちのこと、呼び捨てで呼んでよ」


「私からもお願いします。同年代に敬語を使われるのは、気が引けます」


「それに、仲間なのに敬語だとなんか距離感じるしな!!」


「え、あ、じゃあ………」


「ほら、呼んでみー?」


「………裕太、李兎、陽人、太晴………蓮、さん………?」


「おい、なんで俺だけ"さん"付けなんだよ」


「え、なんとなく………?」


「ははっ、蓮、怖がられてるー」


「おい、裕太、テメェ………」









"月華"


今日から私の新しい居場所。


みんな仲良くて、明るくて………私なんかがいていい場所じゃないけど。


………少しだけ、本当に少しだけ、寂しかった心が満たされた気がした。