君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~




「────蓮!!!!」


勢いよく部屋のドアが開き、慌てた様子の大晴が入ってきた。



「手がかりが掴めたかもしれない……!!」


大晴が荒い息を整えながら、そう告げる。



「────っ、本当か!?」


……その言葉を聞いた瞬間、俺は衝動的に立ち上がっていた。


張りつめていた空気が、一瞬にして変わる。



(どんな小さな情報でもいい。少しでも由衣を見つけることにつながるなら───)






「それで?その手掛かりってなんなんだよ」


焦る気持ちを抑えきれず、俺は大晴の肩を掴むようにして詰め寄った。



けれど────。


「それが……」


大晴は急に視線を泳がせ、歯切れの悪い声を漏らす。



「…………?」


さっきまでの勢いはどこへ行ったのか、大晴は妙に歯切れ悪く言葉を濁す。


何かを隠すように視線を彷徨わせるアイツを見て、俺は不審に思って眉を寄せた。




「なんだよ。もったいぶってないで早く……」



「いや、だから……その……」

「だから?」


「俺から説明するより、本人から聞いてもらった方がいいかと思って……」



「は?」


───本人?

意味が分からず、さらに眉間のシワを深くした、その時だった。



「やっほ~」

場違いなほど軽くて、ゆるい声が部屋に響いた。



「………っ」


ドアの隙間。

大晴の後ろからひょこっと顔を覗かせた、その人物。



照明の光を反射して、さらりと揺れる金髪が、俺の目に飛び込んできた。