君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~




事態を知った蓮は、至急、烈を抜いた俺たち幼なじみだけのミーティングを開いた。



中には『すぐに烈を追放するべきだ』なんて厳しい意見が飛び交う中……陽人がそれに待ったをかけた。


烈と一番仲の良かった陽人のことだ、彼がスパイなんて信じられなかったのだろう。




必死に烈をかばう陽人の猛反対にあって、一旦追放処分は見送ることに決まった。



『その代わり、俺たちで厳しく監視する』

────それが、そのときの俺たちの精一杯の妥協点だった。



幸い、烈はそこまで喧嘩が強いわけじゃない。



『あいつ単体なら、大きな脅威にはならないはずだ』蓮もそう判断した。



漏れている情報も、ある程度チームの日常的なことだけで、本当に重要な機密は守られているように見えた。



だから、大丈夫。


きっと、俺たちの手でコントロールできる。




……そんなふうに油断してしまったのが、すべての間違いだった。