〈由衣SIDE〉


「え…」


朝、教室に着くと私の机の周りに月華のみんながいた。


『『『『おはよ、由衣』』』』


「な、んで…」


『ん?ここ、俺たちの席だよ?同じクラスだってこの前言ったじゃん。』


と、笑顔の大晴が。


え…


「今まで1回も教室にいたことなかったのに…」


『由衣がいるなら俺たちも授業受けようと思って。』


「…」


みんなが教室にいたら、うるさくなっちゃうよ…


「…じゃあ私はサボるね」


『『『『え』』』』


それだけ伝えてすぐに教室を出る。


どこに行こうかな…


屋上は…


月華の溜まり場になったみたいだから避けておきたい…


必要がない限りあまり関わりたくないしね。



〜由衣SIDE end〜