闇色の姫

『『『ああー!!』』』


「紘っ!」


『あれ、逆効果?』


「ここ、人前っ」


『ちゃんと見えないよーにしたよ』


「~そういう問題じゃないよ…!」


『いいじゃん。由衣だってキスしてほしそうな顔してたし』


「~してないよ///」


『そー?』


「うぅ…」


『はーい、いちゃいちゃはそこまで!!』


『見てるこっちが恥ずい…』


『ほんとほんと。それは二人きりの時にやって』


「ご、ごめん…」


『…いいトコだったのに』


『…じゃあ、そろそろバスに戻ろうか!』


「…清々しいほど無視されてるね」


『…ひど』


『紘が言うこと聞かないのが悪いんでしょ!』


『…』


『そろそろ行かないと本当にヤバくね?』


「ほんとだっ!あと5分で集合時間…」


『急げ〜』