『あの時、あいつが言ってた。”鮫島、鳳凰に入って桜蘭を潰しなさい”って…』


『『『『「…」』』』』


『それで今は副総長の座までのぼりつめたのかな…』


そうか、


鮫島はあいつの配下だから鳳凰なんかより全然強い。


だから総長の藜よりも強かったのか…


ん?


ということはあの言葉は…


俺の中で点と点がつながった瞬間。


バキッ


ものすごい音と共に、


紘が理事長室の壁にこぶしをたたきつけた。


凪たちからも、今までとは比べものにないくらい強い殺気を感じる。


『くそっ』


おいおい…


それ修理するのに結構な額がかかるんだぞ?


『どう、しよう…』


由衣?


『わたしのせいで…また、また…』


『由衣っ』


紘がふるえる由衣を抱きしめる。


『だいじょうぶだから』


由衣…


「お前ら、いったん今日は帰れ」


『『『『『…』』』』』


「後のことは、俺が調べる」


なんたって


情報整理は俺の役割、だからな…


紘が由衣を抱きかかえて窓から飛び降りる。


続いて凪と朔と由良が。


本当は扉から出てくれと注意したいところだが、


もう、ため息をつく余力もない…


「はあ…」


今夜は徹夜だな…



〜光輝SIDE end〜