掃除の時間、恋と理央は、教室の片付けをしながら、学校に出没する子狐の話をしていた。 机を運び終わって、箒をロッカーに片付けて居ると、外の掃除の班だった宗介が教室に入ってきた。 宗介は黒板を下げていた恋に気付くと、後ろから声を掛けた。 「居た居た、恋、」 しかし丁度チャイムが鳴ったので、恋と宗介は話せずじまいだった。