死の投票

綾はふと、スマホの画面を見つめる。


『残り32名』


名前はまだ全員あった。だが、一人減ったことで教室の空気は一変していた。


「このままじゃ、みんな疑心暗鬼になってしまう……」綾は独り言のように呟いた。


そして、綾は決心した。


「明日までに、みんなで話し合おう。投票をやめる方法を探すために。」


けれど、スマホのアプリは無慈悲に告げる。


『投票を拒否することは許されません。』


24時間後、再び“死の投票”が始まる。


残酷な時間のカウントダウンは止まらない――。