「たく、俺の傍に居ときゃ良かったのに」
呆れたみたいに吐き出された声。
なのに、その腕は不思議なくらい優しかった。
「・・・・・」
暴れていたましろちゃんはもう動かない。
さっきまであんなに苦しそうだった呼吸も、今は静かになっていた。
「・・・おい」
低い声を出したのは朔夜くんだった。
鋭い目で男の人を睨んでいる。
「なんでいるの」
だけどその問いを投げかけたのは意外な人物、そう、キョウさんだ。
「色欲の回収を頼んだはずだけど」
「ちゃんと仕事はこなしてから来たっつーの」
悪びれた様子はない。
へら、と笑う。
その軽い態度に、逆に背筋が冷えた。
今思えばあの状況からこの瞬間まで、なんでこの人は普通で居られるの?
皆もその事には既に気付いていたようでより一層警戒心を強める。
「んじゃ帰りますかー」
この空気すら意に介さずこの人は、そのまま当たり前のようにましろちゃんを連れて行こうとする。
「待ってください!ましろちゃんを連れていかないでください!」
このままにしちゃダメだ。
じゃなきゃもうましろちゃんには二度と会えなくなる。
そんな気がするから。
眠るましろちゃんの前髪を避けながら、この人は面倒臭そうに続けた。
「止めることもできなかったのにー?」
呆れたみたいに吐き出された声。
なのに、その腕は不思議なくらい優しかった。
「・・・・・」
暴れていたましろちゃんはもう動かない。
さっきまであんなに苦しそうだった呼吸も、今は静かになっていた。
「・・・おい」
低い声を出したのは朔夜くんだった。
鋭い目で男の人を睨んでいる。
「なんでいるの」
だけどその問いを投げかけたのは意外な人物、そう、キョウさんだ。
「色欲の回収を頼んだはずだけど」
「ちゃんと仕事はこなしてから来たっつーの」
悪びれた様子はない。
へら、と笑う。
その軽い態度に、逆に背筋が冷えた。
今思えばあの状況からこの瞬間まで、なんでこの人は普通で居られるの?
皆もその事には既に気付いていたようでより一層警戒心を強める。
「んじゃ帰りますかー」
この空気すら意に介さずこの人は、そのまま当たり前のようにましろちゃんを連れて行こうとする。
「待ってください!ましろちゃんを連れていかないでください!」
このままにしちゃダメだ。
じゃなきゃもうましろちゃんには二度と会えなくなる。
そんな気がするから。
眠るましろちゃんの前髪を避けながら、この人は面倒臭そうに続けた。
「止めることもできなかったのにー?」



