私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

side,優里


「いっ、たいッ」


痛い。痛い。痛い。


頭が割れそうというか、割れてないこれ・・・!?


「優里!?」


視界が定まらないけどこのままでいる訳にはいかなくて何とか頭を押さえながら上半身を起こす。


頭を押さえていた手からはぬめりとした嫌な感触があって一気に不快感に襲われる。


振り返ったと同時に武器を持った男の人がましろちゃんに向かって振り下ろそうとしてたから慌てて押し倒しちゃったけど、まさか頭にクリーンヒットするとは・・・。


正直愛ちゃんの時のより痛い。


ましろちゃんはなんで頭から血が出てるのに泣かないでいられるの・・・?


ひ、ひとまずあの男の人は?


慌てて周りを見渡せば龍二くんに押さえつけられてる姿があった。


「くそが!離しやがれ!」


「・・・ふざけるな何してくれてんだ」


「それはこっちの台詞だ副トップ!なんでこの女をみすみす逃そうとしてんだよ!?」


「こいつの言う通りですぜ。ここにいるのは二年前にこの女のせいで酷い目にやられた連中だ。黙ってろっていう方が無理な話だ」