私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「痛むと思うが一瞬だけ我慢できるか?」


朔夜くんの言葉に頷くましろちゃん。


ナイフが引き抜かれるのを見て慌てて二人の傍に駆け寄ってポケットからハンカチを取り出す。


「・・・いい。またハンカチ駄目にしちゃう」


「そんなの気にしてる場合じゃないよ!」


こんなにボロボロになって気にするところそこ!?


相変わらずの無頓着さに怒りたくなるけど今はそれどころじゃないから。


「・・・話聞いてたんじゃないの?そいつ西の人間だったんだよ?まだ仲良くするつもり?」


「そこまで介入される筋合いはないが」


「あんたらのためでもあるんだけど。知ってるよ、随分と俺達西を憎んでるんだって?」


憎んでるところの人間が無関係な顔して近くに居るのって嫌じゃない?と、


この人は続ける。


いつもは黙ってるだけだと思う。


怖いし、言い返したところであたしには何もできないから。


だけど今回は違った。


自分を大事にしないましろちゃん。


そんな優しいましろちゃんを疑った事。


好き勝手言ってくるキョウさん。


色んな要素が積もりに積もって、





爆発した。