私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「皆・・・」


「安心して。ましろを助けに行こう」


「・・・うんっ」


「皐月もそんな顔すんな」


「・・・分かってる」


「皆さん、お気をつけて。上の階には西の人間がうじゃうじゃ居ます。俺達が何もされずに来れたのはあの男の指示があったからだと思うのでこの後はきっと・・・」


「分かった。あとは任せて先に行け」


「龍二、交代しましょう」


「ああ」


二人を見送った後に交わされた言葉にあたしは頷き昴くんの元へと駆け寄る。


この先戦いが起こるかもしれないからだ。


失礼しますねと一声掛けられて今度は昴くんに抱きかかえてもらう。ほんと、お荷物でしかないなぁ・・・。


マイナス思考になりながら今はその時じゃないと頭を振って前を向く。


階段を上れば流星くんの言うように見慣れない人達。そう、西の人達がいっぱい居た。


「・・・皆、お願い」


「おう、任せろ!」


その一瞬、一気に距離を詰めて前に出た皆が近くに居た人達を吹っ飛ばす。


殴ったり蹴ったりとその手段は様々だけど、きっと吹っ飛ばすという言葉がぴったりだと思う。