私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

「こちらも連絡手段を潰されていたので、連絡を貰えたところで何もできなかったのです。なので気にしないでください」


「・・・ありがとうございます。それで、その、ましろさんの事なんですけど」


強ばった表情をする二人。


何か申し訳ないような、後悔するような、そんな顔。


二人がそんな表情をするなんて、どんな状況なの・・・?


「俺達を逃がす為に残ってくれているんです。ましろさんが無抵抗で居る、それが俺達があの場を離れられる条件だって」


震える声で並べられた言葉に息が詰まる。


思い出すのは輝久さんが傷つけられたあの日のこと。


「俺、何もできなくてっ。本当に、すみませんッ」


流星くん・・・。


「いや、よくやってくれた」


「そうだぞ!」


「何人かこちらに向かわせていますので流星はこのまま合流して、内通者の身柄の拘束と琉生さんを病院へと送り届けてもらえますか?」


「悪い流星。琉生の事頼める?琉生も、一緒に行けなくてごめん」


「任せてください・・・っ!」


「気にしないで。むしろおねーさんの所に行かないって言う方が嫌だよ」