私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

その為に優里の傍に居る事を望んだんだから。


たったそれだけを望んだはず、だった。


だけど皆の周りは居心地がよくて、望んでしまったの。


皆とのこの先を。


だけどそれは願っちゃいけないこと。


だって私は、


「お前は自分の欲の為にあいつらを巻き込んで仮初の居場所を築きあげたんだ。








だけどそれは無駄だって分かってるんだろ?








────どう足掻いたってお前は"西の人間"なんだからよ」


「・・・」


「居場所が欲しいだけなら用意してやるから戻って来い」


「・・・まさかアンタからお誘いが来るとはね」


それがキョウが旭ヶ丘に来た理由なのか?


そんなの、
「死んでもお断りよ」


聞かずとも返事は決まっていただろうに。





「だろうねー、俺だって頷かれても困るさ。だけど二年前に西でお前が暴れてくれたおかげでこっちはまだ戦力不足なんだよ。こっちも選り好みしてる場合じゃねーの」