見えない君は大切な人



教科書、筆箱、シャーペン。どれも普通の文房具だったけれど、それらがそこにあるという事実が、私の中に妙な違和感を突き立て
た。


私が気づいていなかっただけ?


それとも……誰かが、途中で置いた?


でも、それなら気づかないはずがない。


私は、ずっと隣を気にしていたのだから。


授業の終わりを告げるチャイムが鳴って、休み時間が始まった。