見えない君は大切な人




ミアちゃん……。凪ちゃんもこの猫を知っているのなら……


「凪ちゃん、私の昔を……知ってるの?」


凪ちゃんの目が大きく見開かれ、そのまま静かにうつむいた。


その仕草だけで、胸が締めつけられるような気持ちになる。


答えを濁すことで、かえってすべてを肯定されたような気がした。


「……やっぱり、何か知ってるんだね」


私の声は自分でも驚くほど小さかった。


でも凪ちゃんには、ちゃんと届いたみたいだった。


「……ごめんね」


凪ちゃんがつぶやくように言った。


「え?」