見えない君は大切な人





白石蒼真/出席番号26/血液型O型/趣味:読書とバスケ



……でも、顔写真だけが、ぼやけていた。


正確に言えば、印刷ミスでも、塗りつぶしでもない。


ただ、ピントがずれているように、視線を合わせても見えてこないのだ。


目の焦点がどれだけ合っても、顔の輪郭が曖昧で、記憶に残らない。


私はゾッとした。


「どうして……」


文字は読める。名前もある。


でも、彼の存在だけが、私の中をすり抜けていく。


まるで私の感覚だけ、彼という存在を避けているみたいだった。