それも、初恋。。

 でも、その辺のことを俺から言うのもちょっと……何つーか……言いづらい。

 泉の方から「どうだった? コクられたっしょ? このこのー」とか軽いノリで聞いてくんねーかな。
 そしたら俺も軽いノリで謝れんだけどなー。

 だけど泉は、そーゆー話を軽いノリでいうヤツじゃない。 
 それにたぶん、俺が誰と付き合おうが興味ない。

 オレと同じで、恋愛にあんま興味がなさそうな感じだ。


 まあ恋愛うんぬんはさておき、付き合いが長くなるうちに、泉はみんなが言うほど女を捨てているわけでもなさそうだということもわかってきた。

 泉は時々、男子にめちゃくちゃいじられたあと、ふっと教室から消えることがあって、どこ行ってるんだろーと、一度こっそり後をつけたら、美術室近くの階段に座ってげっそりしていた。
 げっそりしながら、乙女チックに物思いにふけっていて、なんか衝撃を受けた。
 見ちゃいけないもんを見た気がした。

 やっぱあいつも女子なんだよな、と衝撃的にドキッとした。
 そういや、他の女子と同じくネタじゃなくて無意識な感じで自分の髪を触ってたりするときもある。
 あれも良く考えれば女子っぽいしぐさだよなーとか、いろいろ思った。


「なあ、聞いてる~? オレ、フラれたんだよ、秋人君。もっと親身になってくれても良くね?」
 そうだった。今は直太の恋愛相談っつーか、フラれ話を聞いてたんだった。学校帰りに。