それも、初恋。。

 がくっと、肘が折れて、机に頭をゴンっと打ち付けたその女子が、ハッと顔を上げ、よだれを腕で拭いながら辺りを見回した。

「いずっちウケる~」
「シオミは中学入っても女子力ゼロのまんまな」
 周囲に笑われ「あはは~、やっちまったー」と頭を掻きながら盛大な変顔をしている。
 その女子を中心に、周辺の空間が、やけに明るく華やいで見えた。
 男子も女子も笑っている。


(やっぱあれ、オレンジの4番だ)


 苗字シオミって言うのか。
 名前は……いず、とかかな?

 妙に心が躍った。
 あいつと友達になりてぇなと、俺にしては珍しいことを思って、そんな自分にちょっと驚いたりする。
 
 それが汐見泉だった。