キセツには、恐怖が紛れ込んでいる・・・



俺と吸血鬼は、路地裏に向かった。


吸血鬼に血を吸われるのかと思いきや・・・

壁にもたれて呼吸を整えていた。


俺は、思わずその吸血鬼に声をかけていた。


「ーーー大丈夫か?」

吸血鬼は、チラッと俺を見た。

俺は、ドッキとする。


「ちょっと、・・・な、人間に弱くて」

「俺と、同じだな。俺の場合は殺したい程大ッ嫌いだ」

「・・・!その、言葉を待ってたんだ。一緒に殺そう〝人間〟を」

「ああ」


次第に空気が変わった。


気づけば・・・森の中。


「やっぱ・・・夜は燃えるねえ」


で、さっきの吸血鬼は正常に戻っていた。

吸血鬼の目の色は、青じゃなく赤色の瞳に変わっていた。