ホラー系乙女ゲームの悪役令嬢はVtuberになって破滅エンドを回避したい


 夕方、水族館で大はしゃぎして旅館に帰宅したら十夜母と真智叔父がすでに帰ってきて荷物を整理しているところだった。
 真智と十夜が二人が起きる前に出かけていたので、真智と十夜は今日初めて二人に会うので再びスイッチが入ったようにテンションが爆上がり。
 どこにまだそんな体力が残っていたのか、飛び跳ねながら絡みつく。
 小学生男児の体力無限大か?
 
「おかえりおかえりー! 悪魔やっつけてきた!?」
「うーん、叔父さんよりも強い悪魔がいるらしいから、もっと強い方々に応援しにきてもらうことにしたんだ。叔父さん、弱くってねぇ」
「えー! なんだよー! カッコ悪い!」
「ごめんね~」
 
 真智はだいぶゆるく真智叔父に宥められているが、真智の不満顔は割とガチっぽい。
 やはり根本的な部分に両親が殺されたところが残っている気がする。
 十夜は母親に抱っこをせがみ、そこはかとなく赤ちゃん帰りしているような……?
 小学生になって抱っこせがむって重すぎだろうと思うんだが。
 
「あらあら、どうしたの? 十夜。赤ちゃんみたいに甘えちゃって」
「だってぇ、ママいなかったんだもん」
「しょうがないわねぇ。真宵ちゃんが見ているんだから恥ずかしいわよ」
 
 ああ、やっぱり赤ちゃん帰りしているのか。
 私が見ていると言われて、だいぶしぶしぶ母親から下りて不満げな表情を浮かべている。
 しかし、二人ともすぐに私に「大丈夫よ。おかげで 
 夕方、水族館で大はしゃぎして旅館に帰宅したら十夜母と真智叔父がすでに帰ってきて荷物を整理しているところだった。
 真智と十夜が二人が起きる前に出かけていたので、真智と十夜は今日初めて二人に会うので再びスイッチが入ったようにテンションが爆上がり。
 どこにまだそんな体力が残っていたのか、飛び跳ねながら絡みつく。
 小学生男児の体力無限大か?
 
「おかえりおかえりー! 悪魔やっつけてきた!?」
「うーん、叔父さんよりも強い悪魔がいるらしいから、もっと強い方々に応援しにきてもらうことにしたんだ。叔父さん、弱くってねぇ」
「えー! なんだよー! カッコ悪い!」
「ごめんね~」
 
 真智はだいぶゆるく真智叔父に宥められているが、真智の不満顔は割とガチっぽい。
 やはり根本的な部分に両親が殺されたところが残っている気がする。
 十夜は母親に抱っこをせがみ、そこはかとなく赤ちゃん帰りしているような……?
 小学生になって抱っこせがむって重すぎだろうと思うんだが。
 
「あらあら、どうしたの? 十夜。赤ちゃんみたいに甘えちゃって」
「だってぇ、ママいなかったんだもん」
「しょうがないわねぇ。真宵ちゃんが見ているんだから恥ずかしいわよ」
 
 ああ、やっぱり赤ちゃん帰りしているのか。
 私が見ていると言われて、だいぶしぶしぶ母親から下りて不満げな表情を浮かべている。
 しかし、二人ともすぐに私に「大丈夫よ。おかげで『六芒星会議』ができることになったから」と簡潔に教えてくれた。
 えっと、『六芒星会議』って、『六芒星』の家の代表が揃って話し合うやつだよね?
 でも『六芒星』の家の代表って滅多に揃わないし、その会議って何年かに一度しか開催されないんじゃ……。
 いや、どのみち私は出ないから関係ないんだけれど。
 でも、もしかしたらあの鬼ババアが引きずり出されて吊り上げられるかも?
 だとしたら、結構私の待遇もよくなる可能性がワンチャン……?
 いやいや! 変な期待をしてはいけない。
 自分の運命は自分で変える!
 予知夢というのが占術の一種なら、それは“絶対”ではない。
 今回の悪魔に住む屋敷のように、未来は変えられるのだろう。多分。
 今夜あたり自分の未来も見られるのか試してみよう。
 っていうか、予知夢という占術についても調べなきゃ。
 占術ってくらいだから、ちゃんと勉強すれば精度が上がるんだろうし。
 ……でも予知夢ってガチで配信向きじゃないよね。
 それだけが残念。かも。
 
「ほら、二人とも甘えん坊タイムは終わり! 明日の朝には電車に乗って帰るんだから、使わないものは鞄に入れて~。お夕飯までにお風呂に入っておきましょうね~」
「えー」
「もう明日帰るのー?」
「そうよ。本当は今日、依頼物件をお祓いして帰る予定だったけれど、ちょっと無理そうだからね。他の人と予定を合わせて再挑戦になったから」
「ふーん」
「最後の温泉なんだから、盛大に楽しむわよー!」
 
 拳を掲げる十夜母。
 そうか、確かに。
 温泉明日の朝入る時間がないなら、今日が最後――!
 次にいつこれるかわからないのだから、しっかりと楽しまなければ……!
 体自体は若いから、温泉のありがたみはよくわからないけれど!
 ……マジで若い体って温泉の効能よくわからないよね。
 歳とってからは身に染みるんだけれど。
 ああ、OL時代の健康ランド温泉の染みる感覚が懐かしい。
 この体になってからよほど長時間作業しないと身心の疲労とか感じないけれど、それが若さゆえだと気づきづらい。
 若さって本当にすごいんだァ。
 いや、偉大だと思う。
 疲労もそうだけれど回復速度も速い。
 子どもって、マジすごいわ。
 まあそれはそれとしてせっかくの温泉、ガチで堪能してから帰ろう。
 今後温泉に来る機会なんて、何回あるかわからない。
 結界核の神社巡りはするつもりだけれど、その近くに今回のような天然温泉がある旅館があって、宿泊できるかなんてわからないもの。
 推しは推せる時に推せ。
 温泉は堪能できる時に堪能せよ……!