血と魔力が爆ぜる中、零は叫ぶ。

「出会うもクソも無ェ、親しい関係なんか要ら無ェ、
手の届かないとか意味分から無ェの要ら無ェから、
とっとと…アタイの前から消えろ!!!!」

ミレイアは吹き飛び、魔導都市の空から落ちていく。
白露は、零の手を取る。
その手は、魔法よりも温かかった。

「零……ありがとう。私、君の拳で目が覚めた」

「アタイらに、魔力も身分も関係ねェ。なァ、白露?」

そして、二人は歩き出す。
魔力ゼロでも生きられる、新しい世界へ。