お母さんたちが帰ってから3日。私は体調を崩しました。

38.6度の熱。だるい。柚月が休んでくれることになった。

「菜月、食べれる?」

「菜月、体温測って。」

午前中は基本的に動き回ってる。

午後は、30分から1時間に一回見にくるだけで、自室で勉強してるらしい。

だんだん熱が上がってくる。40.0度になったら月とにぃに連絡する約束だ。

39.0、39.3、39.6…

次は連絡だな、と思い目を閉じた。でも、そこから二時間、柚月はやってこなかった。

私が動けたら良かったのかもしれない。私は熱が高過ぎて、動けなかった。

「ただいま。菜月、大丈夫か?」

月斗にぃは寝室に入ってくる。私のおでこに手を当てる。

「待て。40.0度超してると思うぞ。測ってろ。」

測ったら40.8度。月斗にぃに姫抱きにされた。

「柚月!どこで寝てるんだよ!菜月40.0度越してるぞ!」

柚月は寝るような子じゃないって言いたかったけど、だる過ぎて言えなかった。

月斗にぃは私を病院に連れてって、解熱剤の注射をした。

筋注ほんといたぃ…帰ってベットに寝かされたら、月斗お兄ちゃんは柚月を探す。

「柚月、なんで寝てるんだよ。菜月は熱あったのに。はい、部屋に帰る!」

そんな声が聞こえていた。柚月は部屋で寝たらしかった。