私は夜宮柚月。とある有名な私立中学校に通う中学2年生。

今日も朝がやってくる。私はこの時間が大嫌い。

今日は家かな。学校かな。

「おはよ。」

ダイニングルームに行くと兄の月斗がいた。

「柚月、今日は俺休みだから学校行ってこい。」

私の双子の姉、菜月は数年前に心臓病が見つかっている。

月斗にぃは医者で、忙しい。

菜月の具合が悪くて、月斗にぃも忙しい時は私が家にいる。

月斗にぃが菜月の様子を見に行く。

私は一口も手をつけていないご飯をさげる。

スクールバックを持って電車に乗る。

学校まで30分ほど。英語の教科書をめくり、単語を覚える。

学校に着いて、教室に入る。みんな私がいないように扱う。

いつものことだ。私はいじめられているらしい。

菜月の看病でよく休んでいるのが気に食わないと。

胃がキリキリする。ご飯が食べれない。

貧血持ちだからほんとは食べないといけない。

みんなが言う私の悪口。物理的な嫌がらせはない。

そんなことしたらバレるから。それほどには賢い。

私は諦めている。午前中の4限を受ける。

昼休み、持ってきた弁当は捨てる。食べれないから。

午後も2限受けてまっすぐ家に帰る。帰ったら宿題をして寝る。

特別なことはない私の日常。嫌になる。