今まで言えなかったことを話した日。
その日はそのまま神楽さんの実家に泊る事になった。
部屋は何故か神楽さんが使っていた部屋を2人で使うようにと言われ、その夜は神楽さんは私のことを抱きしめて離してくれなかった。
お陰で、次の日は寝不足だった。
朝、リビングに行くと既にみんな起きていて、「おはよう」と言ってくれた。
それと同時に、私にくっ付いて離れない神楽さんを見て、苦笑いを浮かべていた。
「もう、大丈夫ですから!」
「いや、今日は休みにする」
「本当にもうどこにも行こうとか考えませんから!仕事に行ってきてください!」
「……」
「今まで言えなかったことが言えて、受け止めてもらえて、何だかスッキリしてるので、本当に大丈夫ですから!」
何とか神楽さんを仕事に行かせることに成功して、私は一安心した。
でも、言ったことは嘘じゃない。

