神楽さんの実家に行く日。
梅雨の季節も終わり、7月になったということで、私は生地が薄いピンク色のブラウスに白いひざ丈のフレアスカートという、出来るだけ印象の良さそうな格好をした。
メイクも派手過ぎず、自然体のメイクをして、髪も緩く巻いた。
部屋から出ると既に神楽さんが待っていて、私の恰好を見ると、
「可愛い」
と頭を撫でてくれた。
その言葉にドキッと胸が鳴ったけど、知らないフリをした。
駐車場に行き、いつもの車に乗り込んだが、今日は斎藤さんはいなく、運転席には神楽さんが座った。
車が発信すると、ハンドルを握っている腕が見えたり、真剣な横顔が見えたり……。
ドキドキとうるさい心臓を無視して、横に意識がいかないように前を向いていた。

