……夢を見た。
お母さんとお父さんと私。
3人で幸せに暮らしている夢。
ありふれた日常だけど、毎日が楽しくて楽しくて仕方がない夢。
……もう叶うことはないと分かっている夢……。
ピ…ピ…ピ…ピ…ピ…。
機械的な音が聞こえて、意識が浮上する……。
一番最初に目に入ったのは、真っ白な天井。
口元には酸素マスク。
目だけ動かすと、私の腕に針が刺さっていて、指には何かの機械が付けられている。
「ッ!?」
体を起こそうと思ったが、体中に電流が走ったような痛みが起こった。
一拍置いて、その痛みに何とか耐えながら体を起こして、酸素マスクを外す。
……ここは……病院?
私……助かった……の?

