「ちょっと待って初耳なんやけど」亮はぼろぼろに泣いていた。
「いや、ほんまに辞めへんくてよかったわ。
俺が佑月に、お前とじゃないとデビューせえへん、って言ったのはね、俺が、佑月のファンやったからですよ。
佑月のことが大好きやったからです。
佑月はねぇ、当時からほんまにかっこよかった。
なんかごめん、五万人の前で2人でいちゃいちゃしてるみたいやねんけど」
「ドーム私物化しないで〜」姫希が言う。
「ごめんごめん。いやけどほんまに、俺な、活動するなかでいろんなグループ見てきててんけど、俺らほどお互いがお互いのことを好きなグループってないと思うねん。



