推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜







『この中で一番モテるのは?』
ひな壇のレギュラーの女性芸能人が5人に質問する。


せーの、で5人がメンバーを指さす。
4人が一斉に亮ちゃんを指差し、亮ちゃんはというと佑月くんを指差した。


『えー!すごいほぼ満場一致やん!!』


『はい、え〜こちらに、三上亮くんの情報をまとめたフリップがあります。』司会者がフリップを取り出す。


『グループのリーダーでMCも務めるしっかり者。グループで唯一関西出勤。メンバーから寄せられた声が、「グループの精神的支柱」「しごでき」「一軍モテ男」「万年反抗期」——ということで。』


「誰や万年反抗期言うたん」
「僕です。」姫ちゃんが手を挙げる。

『最年少から見てリーダーは反抗期?』
「はい。」

『どういうときに感じるの?』
「僕たちマネージャーさんに送迎してもらうことが多いんですけど、帰りに、マネージャーを置いて「じゃあね〜」って車で帰っちゃうとか」

『えっ帰っちゃうの!?』
「はい、でマネージャーさんが「待って!!!」って車必死で追いかけてって、それ見て楽しんでる。

うわ〜反抗期だなぁ〜と思って見てます。」


『反抗期なのかそれは……?』


「大人の悪ふざけですよね」亮ちゃんがあっけらかんと言う。