次の日の朝。 「えっ。ない。なんで?」 香盤表から、佑月さんの名前が消えていた。 どこを探しても、佑月さんの名前がない。 「はあ??誰だこいつ。」 昨日まで佑月さんの名前があったはずのそこには、代わりに俺の知らない名前があった。 佑月さんが降ろされた——。 昨日の出来事は運営の耳に入り、処分が下された。喧嘩両成敗、とはならなかった。 いつだって守られるのは、選抜組の側なのだ。 「しゃあない。」亮さんが言う。 「しゃあない——?」 どこが?